察知力

大好きなサッカー選手の一人。中村俊輔選手の本。


察知力 (幻冬舎新書)

察知力 (幻冬舎新書)



配属され新しい環境への対応をすることを迫られている、
1日も早く即戦力となることを求められている、
そのための目標を立て実行していくことを求められている、
現在地から将来の夢に向かって目標設定の再設定が必要となっている、
今だからこそ、学ぶことが多く、自分の生活にも取り入れたいと思うことが
たくさん詰まっていた。


著者は、どんな環境や状況の変化中でも目標を達成するため、夢を実現させるためには、
「察知力」が重要だと述べている。


以下、著者の定義。


察知力というのは、人が成長するためには欠かせない力であり、
目標を達成したい、願いを叶えたいと思うなら、磨くべき重要な力だと思う。

思うようにいかないことにぶち当たったとき、原因を察知する力。
上司から自分が求められていることを察知する力。
目標へ到達するためにやるべきことを察知する力。
周囲の変化を「察知」して、臨機応変に対応できれば、状況や環境を変わっていく。
空気を読むというのは察知することであり、それは人を思いやり、
他人の気持ちを感じる力でもある。

本書では、「察知力」をここぞというときに生かす方法、
そして日々どのように磨いていけばいいかについて説明されている。
その中でも特に個人的に実践しているもの、またはしてみようと思ったものを今回紹介する。

  • 『サッカーノート』

著者は、高校生の時にサッカー部のトレーナーから薦められて、『サッカーノート』を書くようになり、
10年以上も続けている。
以前、あるテレビ番組でも紹介されており、そこには日々気づき、試合での気づき、
心に残った言葉、新聞や雑誌の切り抜きなど、サッカーのことでぎっしりだった。
書くときは、自分の考えを整理するためにいいし、
書いた後も、例えば自分が壁にぶつかったときなど励まされることもあるらしい。
もちろん、ノートには短期、中期、長期の目標が記されてあり、
小さな目標を1つ1つクリアすることで自分の足元をしっかり固め、
大きな目標を達成する過程も記されいる。
それは、目標を軌道修正する時、新たに目標を設定するときに役にたつ。

  • 引き出しを増やす

一つのことに長けているのは、その人にとっての強みになるが、
状況によってはそれだけだと、
自分の実力をその場で生かせなかったり、必要とされなかったりする。
どこでも必要とされる人材になるためには、強みを磨くことはもちろんのこと
『引き出し』が多く、臨機応変に増やしていくことである。
『引き出し』を増やすためには、多様なことにチャレンジして1つ1つ身につける、
弱点を克服していくことが重要。
そして、ある状況で適切なタイミングで適切な『引き出し』を使うためには「察知力」が必要。

  • 環境の変化の中で、いちばん大事なのは「自分を知ること」

次のステップ、次のステップへと気持ちがはやまるあまりに、
今までやってきたことへの意識が薄まってしまうことがある。
そうなるとせっかく築いてきた力も、崩れてしまう怖さがある。
だからこそ、「今までやってきたこと」と「今できること」をしっかりした上で、
それに肉付けをするイメージで次のことへ挑戦することが重要。
どんな環境の変化の中でも、何ができ、何ができないのか考えながら、工夫していく。



この中で、今自分がやっていることは、
中村選手の「サッカーノート」をまねして、「エンジニアノート」を日々書き込んでいる。
仕事では、毎日日報に自分がその日したことや、感じたことを簡潔に書いているが、
気づきや学んだことなどすべては書ききれない。
人には知られたくないことだってある。
だから、毎日、1日でも早く1人前のエンジニアになるために、
気づきや学んだことをノートに書き留めることを習慣化し始めた。
まだまだはじめたばかりだけど、1日を振り返ることができたり、
頭の中が整理されて効果的面だ。

加えて、今は社会人になって日は浅いし、プログラミングを初めて間もないので、
毎日絶対何か気づきや学びはあるはずということで、
毎日この「エンジニアノート」をつけることを自分に課している。


上記のほかに、日常や仕事に生かせることがたくさんつまっているので、
特に環境の変化の中にいる人、かなえたい目標や夢がある人には
おススメです!!